ドライアイとは、正確な発病のメカニズムはよく解っていませんが、大ざっぱに言えば、
そういった眼の表面では、涙液の減少や蒸発亢進、角結膜上皮の水漏れ性の低下などが起こっています。そしてその危険因子として、パソコン、エアコン、コンタクトレンズ、その他に涙液の分泌減少、結膜の炎症や弛緩、レーシック手術や外傷、閉塞性マイボーム腺機能不全、逆まつげ、糖尿病などの全身疾患、ストレスなど多くのものがあげられています。。
最近では、都市部のオフィスワーカーの3人に1人がドライアイであり、高校生でも4~5人に1人がドライアイの自覚症状があるといわれています。さらに高齢者になるとおよそ8割がドライアイであるとのことです。
治療としては、以前は人工涙液とヒアルロン酸ナトリウムの点眼が主に使用されてきました。しかし、治療効果が十分でない場合もあり、ここ1年ぐらいの間に新しい点眼薬が2種類出てきました。ジクアホソルナトリウム(商品名;ジクアス)とレバミピド(商品名;ムコスタ)です。ジクアスは標準的な治療では1日6回と点眼回数が多いのが欠点です。ムコスタは1日4回の点眼で済みますが、点眼後に苦味を感じるなどの欠点があります。しかし、これまでになかったドライアイ専用の治療薬ですので、長期間にわたって点眼し続けてみることが勧められます。
さらに、上に述べたような治療をしても効果がない重症のドライアイの場合には、涙を少しでも目の表面にとどめておくために、涙の排水口を閉じる治療を行います。液状涙点プラグや涙点プラグ、涙点閉鎖術などがあります。